神経質な展開想定も、押し目は買いと
5/13-5/17の日本株式市場は、米中貿易交渉の行方を睨みながら、神経質な展開となりそうだ。
決算発表は、5/15で一巡するため、日本固有の手掛かり材料に乏しくなることが予想される。よって、これまでにも増して、外部環境の影響を受けやすくなると予想される。ボラティリティーの変動にも留意したい。
5/5にトランプ米大統領が、5/10に2000億ドル相当の中国製品に対する制裁関税を10%から25%に引き上げるとツイートしたことから、米中貿易交渉に対する懸念が再燃。交渉の難航が予想される中、日経平均も大幅な調整を余儀なくされた。
本稿執筆時点で事態の先行きを予想することは困難だが、直近の株価調整で悪材料を相当程度、織り込んだと考えられよう。
よって、押し目は買いと考える。
物色対象は、決算と業績予想等を吟味し、今後も好業績が期待される銘柄、自社株買い等を積極的に実施する企業となろう。また、米中問題の影響が少ないと思われる内需関連株への投資も有効か。
一部報道によれば、今期の業績見通し(3月決算、5/8時点の集計)は、前期比0.9%の増収、同0.8%の経常増益となる見込み。減益になるとの見方が多かったと思われるが、最終的に増益予想となれば、相場を支える材料となりそうだ。
東証、「攻めのIT経営銘柄2019」を公表
4/23、東証は経産省と共同で「攻めのIT経営銘柄2019」を選定、公表した。
東証の上場会社の中から、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化といった視点から経営革新、収益水準・生産性の向上をもたらす積極的なITの利活用に取り組んでいる企業を紹介するもの。投資の参考になるのではないか。
(5/9記 マーケット支援部 大塚)