強弱材料を織り込みながら
4/22-4/26の日本株式市場は、もみ合いの展開となりそうだ。
ゴールデンウィークの10連休を間近に控えていることから、連休中の海外発の突発的なリスクを警戒し、ポジションを調整しようとする投資家もあろう。
もっとも、このところの株高を背景に投資家のリスク許容度は以前に比べ高まっていると思われ、過度な懸念は必要ないと考える。米主要株価指数との比較では日経平均に出遅れ感もありそうで、今後のことを考えれば「持たざるリスク」を意識する投資家も出始めているのではないか。
一方、日経平均が心理的な節目である22,000円を超えたことで、個人投資家や国内機関投資家からの利益確定売りが出やすい環境か。強弱材料を織り込みながらのもみ合いが予想される。
米国に続き、日本でもいよいよ来週から3月決算企業を中心に、本格的な決算発表シーズンに突入する。
今回は米中通商問題の先行きが見通しにくい状況であることから、各企業が予想する2020年3月期の業績は例年にも増して保守的な内容になると見込まれる。特に輸出関連銘柄の業績予想が気になるところ。
やや不透明な投資環境ではあるが、好業績が予想される銘柄、自社株買いや増配など株主への利益還元策を積極的に実施する企業などの押し目買いで臨みたい。
月末でイベント多い
来週は月末にあたることから、イベントが多い。4/24-25に日銀の金融政策決定会合が開催され、4/25の会合終了後には「経済・物価情勢の展望(基本的見解)」が発表される予定。4/26には、3月の失業率、有効求人倍率、鉱工業生産(速報値)等が発表される予定となっている。
(4/18記 マーケット支援部 大塚)