引き続き値固めの展開か
4/15-4/19の日本株式市場は、外部環境の一部改善を評価しながら、引き続き値固めの展開となりそうだ。
中国景気の底打ち期待を背景に、世界経済減速への懸念が後退しているもよう。NYダウ等の米国主要株価指数は昨年10月から年末にかけての下落分の大半を埋める状況となっており、日本株にとって追い風になるだろう。
日経平均が昨年10/2にザラ場で一時24,448円の高値を付けてから、6カ月が経過。信用期日通過により、需給が改善すると思われ、今後は値動きが軽くなることも期待できるのではないか。
来週からは3月決算企業の決算発表が徐々に始まるタイミングであることから、各企業の業績予想や業績修正等をベースに個別の動きになりそう。よって、相場全体が動き出すのは主要企業の決算発表が一巡した後になると考える。
なお、通期決算発表時には中期経営計画等を発表する企業もあると思われ、銘柄選別の手掛かりになりそうだ。中期経営計画では将来ビジョンに加えて、ROEといった収益性の目標や株主還元策、戦略投資などに注目したい。
決算発表、最初のピークは4/26に
これまで日本固有の手掛かりに乏しかった日本株であったが、決算発表(3月決算企業の通期など)をきっかけに、徐々に躍動感のようなものが出始めることになろう。
QUICKの集計(4/11時点、全市場・全決算期)によれば、最初のヤマ場は4/26(金)の258社、最大のピークはGW連休明け後の金曜日である5/10の587社となる見込み。
5月半ばにかけて決算発表が続くことになる。なお今回は4月末から10連休となるため、例年に比べ4月中の発表が増加する可能性もあろう。
(4/11記 マーケット支援部 大塚)