需給は改善すると考える
3/25-3/29の日本株式市場は、引き続きボックス圏での推移を想定する。
来週は約定ベースで3/27から新年度入りする日本株式市場だが、国内にはこれといった好材料はなさそうで、上値追いの動きは見込みにくいだろう。米中の通商問題や為替相場を横目で睨みながらの相場展開になりそうだ。需給改善が相場を下支えすると思われ、下値は固いとみる。
3月決算銘柄の権利・配当取りの最終売買日は3/26であることから、週初はテクニカルな買い需要が発生する可能性も指摘できよう。国内機関投資家の決算対策売りが一巡し、個人投資家による配当取り狙いの買いが優勢になる場面もありそうだ。
その後は、新年度入りすることで新たな投資資金の株式市場流入が期待できそうで、需給要因は改善すると考える。
SOXが日本株の支援材料になりそう
米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3/19に終値ベースで1,407ptまで上昇。高値(1,445pt、2018/3/12)まで3%弱に迫った。半導体市場の現状は厳しいと思われるが、中長期的な成長シナリオに変化はないとの判断によるものであろう。日本株の支援材料になりそうだ。
来週は重要な経済指標の発表多い
来週はちょうど月末、年度末にあたることから、重要な経済指標が多く発表される予定となっている。
3/29に2月失業率と同有効求人倍率、同鉱工業生産指数(速報値)、同住宅着工統計などが発表される予定。また、少し先のことになるが、4/1には日銀から2019年3月調査の短観が発表される。
(3/20記 マーケット支援部 大塚)