世界経済減速懸念は織込み済みと考える
3/18-3/22の日本株式市場は、世界的な景気に対する不透明感が残る中、ボックス圏での推移となりそうだ。もっとも、世界経済の減速は既に織り込み済みの材料と思われ過度な懸念は必要ないだろう。
一方、時期的には3月期末接近で、日経平均の昨年3月末の価格(21,454円)や月中平均(21,395円)が節目として意識される場面もありそうだ。
配当利回りから見る、株の買い場
昨年の秋から昨年末にかけて株価が下落した影響から、東証1部予想加重利回り(QUICK予想)は一時2.67%(2018/12/25)まで上昇する場面があった。その後、株価の上昇を受け東証1部予想加重利回り(同)はやや低下したものの、足もとは依然として2.4%台での推移となっている。
東証1部予想加重利回り(同)が2.5%を上回ることは、下図のチャートから分かる通り、それほど多いことではなく、2005年以降では4回程度となっている。
その時の日経平均の位置を見ると安値圏にあったとも言えそうで、東証1部予想加重利回り(同)は、日本株に投資する際のタイミングをはかる指標としても活用できそうだ。そうであるならば、日本株は数年に一度の買い場とみることが出来よう。
景況判断指数、7-9月期にプラスの予想
内閣府と財務省は3/12、法人企業景気予測調査を発表。1-3月期の大企業全産業の景況判断指数はマイナス1.7だった。マイナスは3四半期ぶり。米中通商問題等が企業心理を悪化させたと思われる。先行きは4-6月期がマイナス0.3だが、7-9月期にはプラス5.7と改善を見込む予想に。
(3/14記 マーケット支援部 大塚)