政府は4/14、大阪府・大阪市などが2029年秋ごろの開業を目指しているカジノを含む統合型リゾート(以下IR)の整備計画を認定した。大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)に施設が誕生する見込み。なお、会場は2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)と同じ夢洲となる。
大阪・関西の観光・経済・社会・文化の持続的な発展に寄与するものとなりそう。加えて、日本の魅力を発信する観光拠点になることが期待されよう。
IRとはIntegrated Resortの略で、国際会議場や展示場、ホテル、レストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設、カジノなどで構成される一群の施設で、民間事業者が一体的に設置し、運営するもの。民間ならではの自由な発想で、ビジネス客やファミリー層など幅広い層が昼夜を問わず楽しめる魅力ある施設とサービスが提供される。
大阪府の推計によれば、IR開業による近畿圏への経済波及効果は約1兆1400億円/年、雇用創出効果は約9.3万人/年が見込まれており、地域経済の成長を促進すると見込まれる。
吉村大阪府知事は「今後、ポストコロナにおける大阪の再生・成長を確かなものとするため、圧倒的な魅力を備えた世界最高水準の成長型IRを実現し、府市一体で、大阪・関西の持続的な成長につなげていく」としている。
大阪IRは、大阪IR株式会社(中核株主:合同会社日本MGMリゾーツ、オリックス株式会社と少数株主:関西地元企業を中心とする20社)が夢洲に設置し、運営する。
(投資情報部 大塚)