今年も1年で最長となる連休「ゴールデン・ウィーク(GW)」が始まる。例年ならばこの機会に国内或いは海外への旅行等を計画する方も多いだろうが、足もと新型肺炎の世界的な感染拡大を受け、不要不急の外出を控える「Stay Home」が主流となっている。今年のGWは例年とは全く異なる、未曽有の自宅待機週間となりそうだ。
そのような状況となっている今年のGWには、いわゆる「インドア」なアクティビティ等が主流となるだろう。
例えば、コンソールやスマートフォンを通じてゲームをしたり、ストリーミングサービスを通じて映画や音楽を鑑賞したり、漫画をアプリで購読したりといった具合だ。
実際、任天堂の手掛ける製品は新型肺炎の影響を受け需要が強まっている他、ネットフリックスも直近決算において、同様の理由で新規加入者数の大幅な伸びが示された。国内でGWを機にそうした動きが顕著になる可能性は高いだろう。
もちろん、アウトドア系統のアクティビティも、足もとのオンライン化の波を受けて活発化しそうな兆しはある。
一部ではビデオ通話アプリを通じてヨガ教室を行ったりする事例が見られるのに加え、任天堂の「リングフィットアドベンチャー」を使えば、ゲームをしながら運動を行うことができる。また、アウトドアとは言い切れないが、ビデオ通話アプリを使って飲み会を催すオンライン飲み会も人気を集めつつあるようだ。スポーツジムやキャンプ場といったような施設は休業が相次いでいるが、家の中でできるアウトドアなアクティビティにも注目が集まるだろう。
もっとも、相対的にはインドアなアクティビティの方が手軽さは高いように思われ、今年のGWはインドアなアクティビティに勤しむ人々が大幅に増加することが見込まれる。今年のStay Home Weekを機に、ゲームや映画、漫画等の、いわゆるインドア(或いはオタク)なアクティビティが再評価されることになるのだろうか。
(マーケット支援部 山本)