今年も始まる、ゲームの祭典
来週9/12-9/15、千葉県幕張メッセで「TOKYO GAME SHOW 2019」が開催される予定。東京ゲームショウは1996年以来毎年この時期に開催されているゲームをはじめとしたコンピュータエンターテインメントの総合展示会で、世界3大ゲームショウの1つとされている。
昨年は、総来場者数29万8690人と歴代最多を記録した他、出展企業・団体は668と過去最大規模となり、うち約半数を海外が占めた。1996年の第1回と比較すると、総来場者数は約2.7倍に、出展企業・団体数は約7.6倍に増えた。
東京ゲームショウの2つの魅力
東京ゲームショウが単なる総合展示会ではなく極めて重要なイベントであると考えられる要因は2つあろう。簡潔に言えば、日本の魅力を世界へ発信する場であることと、ゲームという産業の未来像が垣間見えるであろう点だ。
東京ゲームショウでは、BtoBの商談を行う機会や場が提供されている。昨年の会期中にはビジネスマッチングシステム「アジア・ビジネス・ゲートウェイ」が設けられ、成立した商談アポイント件数は668件に上ったとのこと。世界に向けて最新情報を発信する国際的展示会として、ゲームビジネスにおけるハブとしての役割の高まりを示す結果となった、とのことだ。
また、昨年は、e-Sportsへの注目の一層の高まりが確認された。大型ステージ企画「e-Sports X」には国内及び海外からの来場者や報道関係者が詰めかけた模様。また、「e-Sportsが"スポーツ"として広がるためのロードマップ」をテーマとした基調講演も行われ、ゲームの裾野が拡大する様が肌で感じられるようなものだったと言えそう。
このように、東京ゲームショウは、コンテンツ輸出国であると同時に重要な「ゲームチェンジャー」としての新しい日本の姿を象徴するイベントと言えそうだ。
東京ゲームショウ2019へ想いを馳せる
来週に控える東京ゲームショウ2019は、既に過去最大規模で開催されることが明らかにされている。8月末の事前集計ベースでは出展社数は655社(うち海外は3年連続の300社超え)、出展タイトル数は1368タイトル(前回は1322タイトル)のようだ。
また、日本eスポーツ連合(JeSU)主催のe-Sportsプログラムが行われる他、東京ゲームショウでは初となる国際オリンピック委員会(IOC)による講演も予定されている。加えて、VR(仮想現実)に関する出展も予定され、5Gに関する要素も見受けられる。本イベントでどのような未来へのヒントが示されるか、今から楽しみだ。
主な関連銘柄(銘柄略称)
主な関連銘柄としては、日本株ではCRI・MW(3698)、セガサミーHD(6460)、ソニー(6758)、NTTドコモ(9437)、スクエニHD(9684)、カプコン(9697)、米国株ではアマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、インテル(INTC)などが挙げられよう。
(マーケット支援部 山本)