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中国株マーケット情報春節後の株価持ち直しを予想

2/12~16の中国株式市場は、春節の長期祝休日で、本土市場が全日休場、香港市場は2/12~13の2日間が休場。休場明けの香港市場は様子見ムードが強まろう。

中国株式市場は、1/31発表の1月製造業購買担当者景気指数(PMI)の低迷、トランプ前米大統領による中国製品に対する60%超への関税引き上げ発言、香港の「国家安全条例」制定の要旨発表、春節の長期休場前の持ち高調整などを背景に、下落が継続。1/29~2/5に上海総合指数は7.1%、深セン成分指数は9.1%下落した。

しかし、2/6には、習近平国家主席が証券監督管理委員会から説明を受けること、政府系ファンドのETF買い増し、空売り規制の強化などが報じられた。政府が株価対策に本腰を入れたことを好感し、同日、深セン成分指数が前日比6.2%上昇するなど、中国株式市場は大幅高となった。

2/12の週は、香港市場のみ2/14から取引が再開されるため、様子見ムードが強まろう。ただし、外国人投資家のストックコネクト経由の本土市場への投資は1/30以降、連日買い越している。また、3/5に開幕予定の全国人民代表大会前後には具体的な政策が報じられよう。更には、在庫調整は昨年半ばには終了したとみられ、今後は緩やかな在庫積み増しに伴い、鉱工業部門企業利益は増益基調が続こう。中国株の下落は一旦終了し、春節の休場明けは株価が持ち直すと予想する。

(2/7記 投資情報部 白岩)

【紹介銘柄】

周大福珠宝集団(チョウ・タイ・フック・ジュエリー)(香港・01929/Z8145)

◆23年9月末で本土に7458店舗、香港・マカオに86店舗。オンライン販売も展開。売上に占める購入比率が高い同社会員顧客は665万人(23年3月末比で約4.4%増)

◆24/3期上期は前年比6.4%増収、同36.4%増益。粗利益率は前年同期比1.3%pt上昇の24.9%

◆3Q(23年10~12月)の販売額が前年同期比46.1%増加した。そのうち、中国店舗の販売額は前年比効果で同22.7%伸びた(上期は3.5%減)。また、香港・マカオ店舗による販売額も同66.6%増と上期の59.6%増を上回った。人民元ベースの金価格上昇に加え、24年春節の香港旅行ニーズも高まり、香港・マカオ店舗の売上高に寄与しよう

(投資情報部 呉)

携程集団(トリップドットコム・グループ)(香港・09961/Z9047)

◆各種交通チケットやホテルなどの予約を手がける。総ユーザー数は推定4億人超。OTA(オンライン・トラベル・エージェント)市場シェアは36.3%でトップ(21年)

◆23年7~9月期の売上高は前年同期比99.4%増、純利益は同17.3倍。部門別売上高は、「交通チケット予約」が同104.6%増、「ホテル予約」が同92.5%増となったほか、「ツアー商品」が同243.2%増と好調

◆24年の国内旅行者数が19年とほぼ同じ60億人超まで回復すると予想され、観光市場の復活は事業の大きな後押し材料になりそう。24年1月には全日本空輸(ANA)と訪日旅行拡大に向けた戦略的提携を締結し、収益への貢献が期待される

(上海駐在員事務所 奥山)

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