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中国株マーケット情報新型コロナの感染拡大で戻り売りに押されよう

11/14~11/18の中国株式市場は新型コロナの感染拡大等を受け、戻り売りに押されよう。

中国ではゼロコロナ政策解除への期待が高まり、株価が反発していたものの、11/5には国家衛生健康委員会がゼロコロナ政策の堅持が重要との認識を示した。一方で、ショルツ独首相が訪中時には、中国在住の外国人が独ビオンテック社の抗新型コロナウイルスのmRNAワクチンが接種できるようになると発言。11/6には3年ぶりに北京マラソン大会が開催された。これらのことからゼロコロナ政策は直ぐには緩和しないものの、政府が緩和を模索していると考える。

足もとでは新型コロナの新規感染者数が増加、11/8には8176人と、約半年ぶりの多さとなった。輸出基地である広東省は3203人と、全体の1/3以上を占める。都市封鎖を行っている地域も多いようだが、感染拡大は続いている。そのような中、11/15に予定される10月の主要経済指標発表は、感染拡大から下振れが見込まれる。感染は11月以降も更に拡大しているため、景気は一段と悪化しよう。

11/14からの週の中国株式市場は、新規感染者数の増加、景気減速懸念等を背景に、軟調に推移すると見込む。ただし、11/15~16のG20首脳会談時に米中首脳会談が開催されれば、米中の緊張緩和を期待し株価が一時的に上昇することも考えられる。

 

(11/9記 投資情報部 白岩)

紹介銘柄

国電南瑞科技(ナリ・テクノロジー)(上海A ・600406/ Z8435)

◆送電で世界最大手の国家電網傘下。送配電網自動化では中国シェア69%以上、変電所自動化及びセキュリティ設備シェアは40%超と中国首位(20年)

◆22年1~9月期は前年同期比10.3%増収、同14.5%増益。中国の送配電網投資が同9.1%増と堅調だったことが奏功

◆大容量かつ低ロスが特徴の特高圧(直流)に強み。心臓部とされる「コンバータバルブ(交直変換装置)」の市場シェアは40%、電流の「制御保護システム」のシェアは50%以上といずれも中国首位。また、国家電網による22年通年の送配電網投資は前年比6.3%増の6250億元以上と過去最大になる見通し。同社製品の販売増に寄与しよう

 

(上海駐在員事務所 山藤

 

中国旅遊集団中免(チャイナ・ツーリズム・グループ・デューティー・フリー)(上海A・601888/Z8635) 

◆空港及び市中免税店を経営。中国シェア86.0%、世界シェア24.6%でいずれも首位(21年)。海南島の海口や三亜で大規模免税モールを展開

◆22年6月中間期は前年同期比22.2%減収、同26.5%減益。新型コロナの感染再拡大による買物客急減の影響大。7~9月期も同16.2%減収、同78.0%減益と不振続く。短期的には旅行と消費マインドの減退が業績の重しになりそう

◆もっとも、22年10月開業の海口国際免税城(世界最大級の免税モール)が盛況で、免税品購入ニーズは健在。22年12月期は減収減益見通しだが、利益率は改善中。行動規制がやや緩和されそうな23年には増収増益に転じると予想

 

(上海駐在員事務所 孫



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