13日の香港市場は軟調推移が予想される。原油先物相場の続落を受けて海外勢を中心にリスク圧縮姿勢が強まる可能性が高い。昨晩の米株安も買い手控え材料として捉えられよう。昨日14年12月8日以来約1カ月ぶりに24,000pt台を回復したハンセン指数は、同水準を巡る攻防となりそうだ。来週は中国の主要経済統計の発表が予定されているほか、間もなく中国人民銀行(中央銀行)による金融統計が発表予定であることも見送り材料となりえる。主力株の軟調推移が予想されるなか、環境や医薬など内需ディフェンシブ関連銘柄への物色となるか。
13日の中国市場で上海総合指数は3,200pt前後でのもみ合いか。IPO(新規株式公開)による需給悪化懸念が昨日に続いて買い手控え材料視されよう。ただ、指数が価格の節目のひとつである昨年12月22日に付けた戻り高値3,189pt付近まで調整したことで、値ごろ感からの自律反発狙いの買いが下値を支える可能性が高い。個別では14年の新車販売台数は前年比の伸び率が前年から鈍化したものの、販売の好調が継続したため自動車株の後押し材料となりそうだ。金相場の上昇が産金株の追い風となる反面、原油安が石油株の売り材料として捉えられよう。
(檜和田)
企業決算見通しに注意、自動車販売好調が材料視されるか
主要企業の本決算見通し発表が目立ちだしたため、その内容が株価の変動要因となりそうだ。12日に中国自動車工業協会が発表した14年の新車販売台数は前年比6.9%増。独フォルクスワーゲンの好調が上海汽車(600104)の後押し材料となるか。
(奥山)