9日の香港市場は買いが先行しそうだ。ハンセン指数は一時的に心理的節目の24,000pt付近までの上昇が見込まれる。欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和観測が引き続き買い安心感を誘うだろう。昨晩は欧州株が上昇し、NYダウは大幅続伸で年初からの下げ幅を回復。海外勢のリスク許容度の高まりが予想される。本日午前には14年12月の中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表予定。市場予想の中心はCPIが前年同月比1.5%上昇(11月は同1.4%上昇)、PPIが同3.2%低下(同2.7%低下)で、原油価格の下落などが影響する見込み。結果を受けて政策期待が盛り上がるかが焦点。一方、今晩の米12月雇用統計の発表を控え、終盤にかけては見送り姿勢が目立ちそう。
9日の中国市場で上海総合指数は自律反発が予想される。昨晩の海外株高が好材料視される可能性が高い。指数が昨日3,300ptを割り込んだことで、値ごろ感に目を付けた買いが優勢となろう。シルクロード経済ベルトと海のシルクロードを併せた「一帯一路」構想で、1兆6000億ドルの投資総額が生み出されると報じられた。インフラ関連株に注目が集まる可能性が高い。
(檜和田)
吉利汽車の14年販売は24%減
吉利汽車(00175)は14年販売台数が41万7851台で、前年比約24%減だったことを発表した。周大福(01929)14年10〜12月期の売上高が前年同期比10%減だったことを発表。既存店ベースでも、全体が同18%減、中国が同15%減、香港・マカオ・その他が同21%減といずれもマイナス成長だった。
(奥山)