8日の香港市場は買い優勢の展開か。欧米株高やADR高が好材料視され、ハンセン指数は一時的に23,900pt前後までの上昇が見込まれる。WTI原油先物相場の5営業日ぶりの反発も安心感につながろう。米FOMC議事要旨は利上げに前向きと捉えられたが、海外市場での影響は限定的。香港市場でも同様の値動きが想定され、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和観測が好感される可能性も高い。外為市場では人民元が対米ドルで強含む動きとなっている。中国政府は今年から銀行の外貨残高上限の報告を日次から週次に戻しており、一部銀行がドルの持ち高を減らしていると報じられた。元の先高観が意識されれば、元高メリット関連株への思惑のほか、海外投資資金の流入期待も高まるだろう。
8日の中国市場で上海総合指数は5営業日続伸となるか。昨日終値は3,373ptと、リーマンショック後の戻り高値(終値ベース)である09年8月4日終値3,471ptに迫っており、近日中の高値奪回が視野に入る。この水準を上回れば、09年以降の下降トレンドに終止符が打たれる可能性が高い。相場先高観が意識されれば、金融株の強含み推移が予想される。原油先物相場の反発から石油株が買われれば、指数の押し上げ効果も期待される。
(檜和田)
長城汽車の14年販売台数は前年比マイナス
長城汽車(02333)は14年の自動車販売台数が前年比5.2%減の73万772台になったと発表した。15年目標は85万台と設定。一方、広州汽車集団(02238)の14年販売台数は前年比16.7%増の117万2310台だった。
(奥山)