7日の香港市場でハンセン指数は3営業日続落か。原油先物相場の続落とギリシャのユーロ離脱懸念がリスク回避の売りを誘い、一時的にチャートの節目250日線(23,236pt:1/6)前後までの下落が予想される。米FOMC議事要旨(14年12月16〜17日開催分)やADP全米雇用リポートの発表を控え、見送り気分も強まりそう。昨晩のWTI原油先物相場は1バレル47.93ドルで取引を終了。ファンダメンタルズや需給面ではトレンド転換材料に乏しいが、テクニカル面では98年以降の安値を結んだ水準まで調整しており、売り飽き気分が台頭してもおかしくない。
7日の中国市場で上海総合指数は高値圏でのもみ合いとなろう。欧米株安が利益確定売りを誘う一方、軟調場面では先高期待による押し目買いが相場を支える構図に変化はないだろう。中国当局によるインフラプロジェクト承認も伝わり、インフラ関連や内需ディフェンシブなど個別物色の展開が予想される。深セン市場では創業板指数が1,450割れを底にして切り返す値動きで、本日も自律反発が続くかに注目したい。
(檜和田)
「深港通」への期待高まる、香港証券取引所の値動きに注目
昨日まで4日続伸中の香港証券取引所(00388)に注目したい。滬港通での空売り業務開始観測や、深セン取引所が「深港通」(深センと香港の株式取引の相互乗り入れ)について「研究中」としたことなど、将来的なビジネスチャンス拡大につながりそうな動きが出ている。上海汽車集団(600104)は14年通年の新車販売台数が前年比10.07%増の561万9918台になったと発表。
(奥山)