方向感を探る展開か。リバランス通過後の値動きに注意
7/5~7/8の米国株式市場は、方向感を探る展開か。6月の月末にかけてリバランスの買いが入ってきたと言われている。7月以降も同様に買いが継続するかは不透明な状況で、不安定な値動きか。
今年に入って、月末や期末にかけて買いが入り、月をまたぐと、売りに押されるパターンが目立つ印象。おそらくリバランスに関連した値動きと思われる。戻り売りのタイミングを計っている参加者もいると思われ、月を跨ぎリバランスのフロー一巡後も、買いが継続するか注意を払いたい。
7/6に6月のFOMC議事録が発表予定。75bpの利上げを決定した際、パウエルFRB議長が目を引く統計と言及したミシガン大学消費者マインドのインフレ予想5~10年先が速報値の3.3%から3.1%に下方修正されたことで、利上げペース減速の可能性が一部の市場参加者の間で意識されたようだ。上記の可能性は、筆者は現時点で低いと見るが、75bpの利上げは5月のFOMC議事録の中ではほぼ議論された形跡はないため、75bpの利上げ決定の経緯から一部の市場参加者の期待が現実的なものか見極めることになりそうだ。なお、FFレート先物は7月の75bpの利上げをかなり織り込んでいるため、仮に利上げペースの減速が現実的と受け取れる内容であれば素直に好感か。
(6/29記 投資情報部 藤本)