引き続き決算への期待が高まらず上値の重い展開か
4/18~4/22の米国株式市場は、引き続き決算への警戒感や金利上昇等を背景に上値の重い展開か。
決算期待は高まりにくい状況が続くと予想する。成長性やロシア事業閉鎖の影響が懸念されるネットフリックス(NFLX、4/19予定)や上海のロックダウンやサプライチェーンへの課題が意識されるテスラ(TSLA、4/20予定)やラムリサーチ(LRCX、4/20予定)などの決算前後は警戒感が広がる可能性も。油田設備等のベーカーヒューズ(BKR、4/20予定)や油田サービス等のシュルンベルジェ(SLB、4/22予定)はロシア向けのエクスポージャーが高いとの分析もあり決算前後には注意が必要か。一方、ロッキードマーチン(LMT、4/19予定)の決算はNATO加盟国の国防予算増加が予想され、市場でも期待が高まりそうだ。ただ翌週(4/25~4/29)予定のGAFAM等主力処の決算を控えインターネット企業の業績予想を引き下げる動きもあり、決算前に期待感が高まりにくく、好決算には素直に反応すると予想。
またブレイナードFRB次期副議長(議会承認待ち)の発言以降、FRBがタカ派なスタンスで積極的に引締めを行うとの見方が台頭し、米10年国債利回りは再度上昇している。2014年以来米10年国債利回りのレンジの上限となってきた3%台が意識される可能性もありそうだ。金利上昇も株価の重石になりそうだ。
(4/13記 投資情報部 藤本)