テクノロジー株の調整を受け上値が重いと予想
5/17-5/21の米国株式市場は、ナスダックを始めとしたテクノロジー企業中心に調整しており、上値が重いと予想。もっとも企業業績は好調で押し目買いにも期待したい。
4月米CPIは前年比4.2%上昇、コアCPIも同3.0%上昇とそれぞれ市場予想を上回った。エネルギー価格は前年比25%上昇。輸送関連等のコアCPIを構成する一部の項目も極端なロックダウンの反動もあり大きく上昇。来月以降もロックダウン期間との比較で大きく上振れる可能性も。
ただ、FRBのクラリダ副議長やブレイナード理事も物価上昇は一過性との見方で金融緩和継続が予想される。早期引き締めとの思惑は修正される可能性が高いと考える。
一方、経済活動の再開による運用セクターのウェイト調整やARK等のテーマ型ETFからの資金流出等もハイテク株調整の一因と考えられ、こちらは警戒が必要だろう。コロナ禍中にS&P500時価総額に占める情報技術等ハイテク株のウェイトが上昇。ウェイトをコロナ前に近づける動きがでればハイテク株には売り圧力となるだろう。
(5/13記 投資調査部 藤本)