セクターローテーション継続か、主力株の決算発表相次ぐ
7/20-7/31の米国株式市場は上値の重い展開を想定する。決算発表シーズン入り以降、これまで相場を牽引してきたテクノロジー関連を利食い、出遅れ業種を物色するセクターローテーションの動きが見られる。テクノロジーの指数構成比は大きく、上値が重たくなる可能性がありそうだ。
GAFAやマイクロソフトの決算発表が予定されており、クラウド関連に動意がありそうだ。Googleのモビリティ・コミュニティ・レポートによるとオフィスへの人出は対*基準値で4割減(4-6月、平日平均)となっておりリモートワークの定着が窺える。クラウド関連の事業環境は比較的良好であったと推測される。また景気動向に左右されやすい広告収入の回復見通し等にも注目か。テクノロジー企業は目先利食いに押される可能性もあるが、長期的な成長に期待したい。7/27に米下院独占禁止法小委員会で、GAFAのトップが議会証言を行う予定。大統領選でのリードが伝えられるバイデン氏は左派寄りの政策を提示しており、GAFA等の大企業にも厳しい姿勢で臨む可能性もある。民主党のスタンスを確認する上で注目か。
*基準値とは2020/1/3-2/6の5週間における当該曜日の中央値
(7/16記 投資調査部 藤本)