上値は重いものの、底堅い展開を想定
8/3-8/7の米国株式市場は上値の重い展開を想定する。引き続きテクノロジー関連を利益確定させる動きが継続しており、上値が重くなる可能性がありそうだ。
S&P500の構成銘柄の500社中204社が決算発表を終え(7/29時点)、80%の企業が予想を上回るEPSを発表しており、概ね順調な印象。業績が予想を上回り、かつバリュエーションが比較的低いセクターが物色対象となっているようだ。米国での新型コロナの感染再拡大やトランプ大統領の選挙での劣勢、米中関係の悪化など気がかりな材料は多くあるものの、①米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はフロリダ州などの一部の州で、新型コロナの感染拡大がピークを打った可能性を指摘していることや、②モデルナやファイザーが最終臨床試験を開始するなどコロナへのワクチン開発が急ピッチで進んでいること、③協議が難航する可能性はあるものの、1兆ドル超規模の追加経済対策成立の可能性があること、④FRBが緩和的な金融政策を継続する公算が高いこと、等を背景に底堅い展開を想定。
(7/30記 投資調査部 藤本)