【日本株投資戦略】いよいよ日米の重要イベントを織り込む場面に
1/20∼24の日本株式市場は、神経質な展開を想定。いよいよ日米の重要イベントを織り込む場面に。一時的なボラの高まりを予想も、押し目は買いで臨みたい。
1/20にトランプ氏が米大統領に就任する。関税政策はいまだに不透明であることや、グリーンランドやパナマ運河にまで話が及ぶなど、言動に対する警戒感が強まる状況が継続しよう。政権発足時のスタート・ダッシュ的なアグレッシブな政策が発動された際の金融市場の反応に、注意する必要があると考える。
日銀の金融政策決定会合(1/23~24)を前に10年国債の利回りが1/15に一時1.255%まで上昇、2011年4月以来の水準となる場面があった。米金利の先高観や日銀の利上げ観測等が背景にあるようで、日本株にも影響を与える可能性も。
3月決算企業の第3四半期累計(4~12月)決算を中心に、1月下旬から本格的な決算発表シーズンに。ポイントは輸出関連企業等を中心に中国事業の状況。加えて、為替前提の見直しと通期業績見通しの有無。また、全般的には人件費と原材料価格上昇の影響となろう。
東証は1/10に2024年の投資部門別売買状況(東証・名証の2市場)を発表。事業法人は7兆8841億円の買い越しとなり、22年の5兆1892億円を上回って過去最高(QUICK調べ)の買越額になったもよう。東証による資本効率改善の要請等を背景に、自社株買いの動きが活発化したと思われる。ちなみに、海外投資家は1543億円の買い越し、個人は2兆138億円の売り越しだった。
(1/15記 投資情報部 大塚)