【日本株投資戦略】TOPIXは足もと年初来高値近辺にある
9/11~9/15の日本株式市場は、戻りを試す展開を想定。
来週は米重要経済指標(米8月CPIや同PPI)の発表が予定されており、その内容によっては投機的な先物の売買で一時的に波乱する場面を想定も、押し目は買い場と考える。日経平均は心理的な節目である33,000円台前半でもみ合う展開になりそうで、目先は利食いをこなす必要がありそう。もっとも、TOPIXは足もと年初来高値近辺にあり、株式市場全体で見れば強さを維持していると言えよう。
TOPIXは9/6に年初来高値を更新するなど好調な値動きに。月間の騰落率(月末比較)を見ると8月は0.4%上昇し、日経平均の1.7%下落と対照的な動きに。ちなみにTOPIXは年初の1月から月間ベースで8カ月連続の上昇になっており、これは2012年9月~2013年4月以来、約10年ぶりの続伸記録となる。外部環境に若干の不安は残るものの、株式市場の上昇基調は継続していると言えそうで、強気スタンスを維持したい。
足もと、企業業績は改善傾向にあると言えそうだ。主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(8月末時点)は、全産業(金融含む)で+6となり前月の7月から13pt改善した。改善は5カ月連続で、2022年10月末以来のプラス圏に。製造業は前月から16pt改善し+3に、非製造業は前月から9pt改善し+9になった。10月末頃から始まる3月決算企業の2Q累計(4~9月)の決算発表では通期業績見通しの上方修正を発表する企業が増えると予想する。
(9/6記 投資情報部 大塚)