【日本株投資戦略】ジャクソンホール会議通過でアク抜けも
8/28~9/1の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
引き続き外部環境の影響を受けると予想されるが、好調な企業業績をベースとした上昇基調に変化はないと考えている。節目として意識される日経平均の32,000円割れ水準は、押し目買いの好機と捉えたい。
週初は、米ジャクソンホール会議(8/24~26の日程で、注目の米FRBパウエル議長の講演は8/25(金)日本時間23:05からの予定)の内容や米株式市場等の反応を織り込むことから始まりそうだ。今後の米金融政策の方向性に投資家の関心が集まっていると思われ、市場の予想(利上げの確率は低く、24年は利下げ転換)と異なる中身となった場合には波乱の可能性もあろう。もっとも、会議通過で、良くも悪くも材料出尽くしになりそうで、アク抜けから買い戻しが入り上昇する場面も想定しておきたい。
日経の集計によれば、プライム市場に上場する3月決算企業の4~6月期の売上高は前年同期比8%増、純利益は同50%増になったもよう。中国経済減速の影響を受け低迷する業種もあったが、値上げや経済再開が業績をけん引したと言えよう。今後の業績拡大期待につながるポジティブ材料と考える。
来週は月末・月初にあたり、重要経済指標が発表予定に。8/31には7月の鉱工業生産指数(速報値)、9/1は4~6月期法人企業統計が発表される。企業業績を再度確認したい。
(8/23記 投資情報部 大塚)