4/6-4/10の香港・中国市場は一進一退の展開を想定。世界経済の減速懸念が上値を抑える一方で、中国政府の政策への期待が支えとなろう。
3/31に発表された3月の中国PMIは、政府による企業の操業再開支援に支えられ、製造業、非製造業ともに景況感が大幅に改善したことを示した。一方で、国家統計局が「(今回の)PMI改善は企業の生産や経営が新型コロナが広がる前の水準に戻ったことを意味しない」と異例の声明を出すなど、先行き不透明感が強い状況であることも強調された。PMIで輸出向け新規受注が50を下回ったことを受け、市場では、世界的に新型肺炎が急拡大する中での海外需要消失への懸念が指摘されている。外部環境と中国政府による政策対応に左右される展開が続きそうだ。
経済指標では、4/10に中国の3月消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が発表される予定。
4/6は清明節で上海・深セン市場が、4/10はグッド・フライデーで香港市場がそれぞれ休場となる。
(マーケット支援部 井上)
上海・深セン市場は、清明節のため休場
(マーケット支援部 井上)