17日の香港株式市場でハンセン指数は0.60%高の29056.42ptと心理的節目の29000ptを回復し、2019年5月以来、約8カ月ぶりの高値で終えた。前日の米株式市場で主要3指数が過去最高値を更新したほか、中国の12月の経済指標の発表を受け、午後に買いが入った。
中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は、成約ベースで14億8300万香港ドルの買い越しだった。
17日の米国市場でダウ平均は5日続伸し、前日比50ドル46セント(0.2%)高の29348ドル10セントと3日連続で過去最高値を更新した。米中の貿易問題を巡る関係の落ち着きや両国の景気改善への期待感から買いが優勢となった。
本日の香港市場は指数が高値圏にあることもあり、個別銘柄を物色する展開になると予想する。個別では、5G関連や春節での需要増が見込まれる白酒関連や食品関連などに注目集まろう。
また、春節(旧正月)の大型連休に伴い、香港市場は24日後場から28日で休場となる。
(マーケット支援部 飯田)
上値の重い展開か
17日の中国市場で上海総合指数は4日ぶりに小幅反発し、終値は0.04%高の3075.4955ptだった。午前11時の2019年10-12月期のGDPの発表後、利益確定売りが出たようだ。経済指標の内容は総じて市場予想の範囲内で、材料視した売買は限定的となった。深セン成分指数は0.12%安の10954.39ptと4日続落。香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は、合わせて成約ベースで35億2100万元の買い越しだった。
個別では、江蘇恒瑞医薬(600276)、貴州茅台酒(600519)、国電南瑞(600406)、中国国旅(601888)、内蒙古伊利実業(600887)、珠海格力電器(000651)、美的集団(000333) などが買い越しとなり、上海機場(600009)、杭州ハイクビジョン(002415)、宜賓五糧液(000858)などが売り越しとなった。
本日の中国市場は上値の重い展開か。米中指標改善を好感し、寄り付きは買い先行が想定されるものの、中国の大型連休を週末に控えるなか、模様眺めムードが強まりそうだ。春節(旧正月)の大型連に伴い、中国市場は1/24-1/30で休場となる。
(マーケット支援部 飯田)