3日の香港市場でハンセン指数は反落し、0.32%安の28451.50ptで終えた。年末年始(12/31~1/3)のハンセン指数は約5カ月ぶりの高値を付けており、利益確定売りが出やすい環境だったことに加え、中東情勢の緊張を警戒する売りが出た。
3日の米国市場でダウ平均は3営業日ぶりに反落し、前日比233ドル92セント(0.8%)安の28634ドル88セントだった。米軍がイラクの首都バグダッドでイラン革命防衛隊の精鋭組織の司令官を殺害し、中東情勢が悪化するとの警戒感から幅広い銘柄が売られた。さらに、予想を下回る経済指標の発表も相場の重荷となった。
本日の香港市場は、米国とイランの対立激化を警戒した米国市場の下落が波及する展開となろう。
(マーケット支援部 飯田)
売り優勢の展開か
3日の中国市場で上海総合指数は4営業日ぶりに小反落し、終値は0.05%安の3083.79ptとなった。深セン成分指数は0.17%高の10656.41ptと4営業日続伸。引き続き中国当局の金融緩和の動きが支えとなった。一方、指数は8カ月ぶりの高値圏まで上昇していただけに利益確定売りが出やすい環境だった。米国がイラン精鋭組織の司令官を殺害したとの発表を受け、米国とイランの対立激化が警戒され、相場の重しとなった。
香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は、合わせて成約ベースで33億6000万元の買い越しだった。
個別では、江蘇恒瑞医薬(600276)、珠海格力電器(000651)、杭州ハイクビジョン(002415)、分衆伝媒(002027)などが買い越しとなり、貴州茅台酒(600519)、宜賓五糧液(000858)、美的集団(000333) などが売り越しとなった。
本日の中国市場は、米国とイランの対立激化を懸念した売りが優勢となろう。一方で、米中貿易交渉を巡る「第1段階の合意」について1/15に米国で署名式を開くとのトランプ米大統領の発表もあり、下値は限られよう。
(マーケット支援部 飯田)