在庫調整が進み、半導体市況の回復が続くだろう
5/28~31の米国株式市場は、引き続き確りの展開を想定。
5/27はメモリアルデーで祝日。市場は休場となる。
NYダウは5/17に終値として初めて40,000ドルを突破した。米国の利下げ期待の再燃や底固い企業業績も相まって、投資家はリスク選好姿勢を強めているようだ。一方で、FRB高官からは利下げに対して慎重な見方が相次いでおり、行き過ぎた利下げ期待をけん制しているようにも見える。短期的な過熱感に警戒しておきたいところだ。
注目されていたエヌビディア(NVDA)の25.1期1Q(2~4月)の決算が5/22引け後に発表された。生成AI向け半導体の需要の拡大を背景に前年同期比で大幅な増収増益であった。続く25.1期2Q(5~7月)の業績は、会社計画で良好な見通しが確認されたことからテック株に好感された買いが続きそうだ。
米国半導体工業会(SIA)が発表した3月の世界半導体販売額は、前年同月比15.2%増の459億ドルと前年同月を5カ月連続で上回った。在庫調整が進み、半導体市況の回復が続いているようだ。ニューファーCEOは「24年は2桁成長を期待できる」としており、半導体関連銘柄の成長が今後も見込めそうだ。
5/31にはPCEコアデフレーターが発表される予定。FRBが重要視するインフレ指標であるが、5/14に発表された4月PPIは前月比では上昇したものの、PCEの算出に用いられる主要カテゴリーは比較的落ち着きを示したこともあり無難に通過しそうだ。
(5/23朝記 投資情報部 岩井)