金融セクターが決算発表予定、7月の経済指標にも注目
7/13-7/17の米国株式市場は金融機関の決算を皮切りに本格的に決算発表シーズンに突入する。リフィニティブによると市場は金融セクターの業績を悲観的に見ており、指数も出遅れが目立つ。利ざや縮小や貸倒引当金の積み増し等が予想されているものの、4-6月は企業の資金調達が活発で投資銀行部門が健闘する可能性はありそうだ。
この他にも7/16にネットフリックス(NFLX)が決算発表を予定。公園への外出者数が増えてはいるものの、経済活動再開が進んだ6月でも平日住宅内で過ごす人は*基準値に対して約1割増となっている。巣ごもり関連には概ね良好な事業環境が続いていると推測される。
経済指標では6月の小売売上高や7月のNY連銀製造業景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数に注目か。経済活動再開を受け、6月のISM非製造業景況指数は57.1と好調で、小売売上高等の回復継続にも期待したい。7月分の指標と合わせて新型肺炎感染再拡大の影響が限定的であることが確認されれば、引き続き確りの相場展開が見込めそうだ。
*基準値とは2020/1/3-2/6の5週間における当該曜日の中央値
(7/9記 投資調査部 藤本)