【日本株投資戦略】日柄調整予想も、次の上昇に向けた買いの好機と見る
8/5~9の日本株式市場は、落ち着き処を探る展開を想定。
日経平均は7/12から調整場面となり、7/26には5~6月のボックス圏の下限近辺である37,667円まで下落したが、翌営業日の7/29に801円高したことで値幅での調整は終了したと見る。もっとも、目先的には決算発表や戻り待ちの売りをこなす必要がありそうで、上げ下げを繰り返しながら落ち着き処を探り、徐々に日柄調整に移行するものと考える。
ただ、次の上昇に向けたこれからの日柄調整の期間は、押し目買いの好機であると思われ、前向きに捉えたい。しばらくの間、業績の先行きを織り込む必要はあろうが、足もとの悪材料については概ね消化したと考える。日本株が買われてきた期待の背景には、デフレ脱却からインフレ経済への移行、株価と資本コストを意識した経営への変化にあると考えるが、この流れに変化はないと見る。
日経平均予想PER(QUICK予想)は、7/26に15.91倍まで低下し、2/1以来の水準に。その後若干戻ったが、バリュエーション面での割安感は引き続き意識されそうだ。
決算発表は後半戦に突入する。8/9(金)には発表社数のピーク(839社、7/31時点、QUICK集計)を迎えようとする中で、投資家の多くが内容を見極めたいとの姿勢を強めることで様子見気分が強まることになりそうだ。その後、8/12(月)は「山の日」の振替休日。8/13からはお盆休みとなるところも多そうで、夏季休暇等で市場参加者の減少が予想される。
(7/31記 投資情報部 大塚)