【日本株投資戦略】米利上げに打ち止め感が出るなら、環境は大幅に改善しよう
9/19~9/22の日本株式市場は、確りの展開を想定。
来週は米FRBのFOMC(9/19~20)や日銀の金融政策決定会合(9/21~22)の開催が予定されている。内容を見極めたいとする参加者が多くなりそうで、様子見気分が強まる場面がありそうだ。
米金融政策の方向性は、FRBが言うようにデータ(経済指標やインフレの状況)次第であると思われるが、仮に今回のFOMCで政策金利の引き上げの終了を想定できるようなことになるのであれば、グロース株を前向きに評価する流れになりそう。値がさハイテク株等の上昇が予想され、TOPIXとの対比で日経平均の上値余地が意識されよう。
9/12からIPOが再開した。このところ、東証マザーズ指数のパフォーマンスはTOPIXや日経平均を下回っており見切り売りや、IPOの資金手当ての換金売り等に懸念が残る状況か。もっとも、米利上げに打ち止め感が出るようなら、環境は大幅に改善することになりそうで、冷静に対応したい。
岸田首相は9/10に内外記者会見を開き、その中で優先すべき課題として経済対策を挙げた。「物価高から国民生活を守り、賃上げと投資の拡大の流れをより力強いものにする」との方針で、「そのために必要な予算にしっかりと裏打ちされた思い切った内容の経済対策を実行したい」と述べた。新しい体制発足直後からスタートダッシュしていきたいとの考えも示しており、日本株にとっての好材料と言えよう。
(9/13記 投資情報部 大塚)