【世界市場の見通し】米中が神経質な動きの中、日本株が確りか
10/4~10/8の世界市場は米中が冴えない中、日本株が牽引か。
日本株は、外部環境に一部懸念は残るものの、政治の変化や経済活動再開に対する期待を背景に、確りの展開を想定する。9/29に自民党の新総裁が決定したことで、政策期待の買いが改めて入るとみる。政治の変化は引き続き日本株固有の買い材料になりそうで、自民党総裁選後は衆議院選挙が注目されることになりそうだ。今後も日本株は出遅れ修正の動きが期待できよう。
米国株は債務上限引上げや経済対策の協議が難航している事、FRBの金融政策のタカ派寄りへのシフトから軟調な相場展開を想定する。金利上昇に対して耐性が高くない高バリュエーション株や配当狙いの公益株等の上値が重くなる可能性には留意したい。一方、銀行などの金融株は金利上昇の恩恵を受けると考えられ、相場全体が軟調な中でも比較的確りとした相場展開を期待できると見る。
中国株は国慶節で本土市場が休場(10/4~10/7)で、香港市場が米国等の外部環境に振らされる展開となりそうだ。中国本土が休暇で電力不足等に対策が出てくる可能性は低いと考えるが、既に一部では工業ユーザー向けに値上げ等の対策が検討され始めたとのこと。米国の神経質な値動きの影響を受ける可能性が高いが、国慶節後には対策の発表が予想され、反発に期待したい。
(9/30記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】政治の変化や経済活動再開に対する期待が相場の支えに
10/4~10/8の日本株式市場は、外部環境に一部懸念は残るものの、政治の変化や経済活動再開に対する期待を背景に、確りの展開を想定する。
9/29に自民党の新総裁が決定したことで、政策期待の買いが改めて入るとみる。政治の変化は引き続き日本株固有の買い材料になりそうで、自民党総裁選後は衆議院選挙が注目されることになりそうだ。今後も日本株は出遅れ修正の動きが期待できよう。加えて、緊急事態宣言等が期限の9/30をもって解除されることで、経済の正常化を期待した物色も進むと思われる。
10月は前半に小売業などを中心に2月決算企業の中間決算発表等、そして下旬以降は3月決算企業の中間決算の発表等があることから、徐々に個別銘柄の業績に投資家の関心が向かうことになろう。足もとの業績予想の動向からは、3月決算企業の通期業績予想上方修正に対する期待も高まりそうで、株式市場を下支えしよう。
10/1に日経平均構成銘柄の定期入れ替えが実施される予定。採用はキーエンス(6861)、村田製(6981)、任天堂(7974)の3銘柄。除外は日清紡HD(3105)、洋缶HD(5901)、スカパーJ(9412)の3銘柄となる。入れ替え銘柄の動向には留意したい。10/4からはノーベル賞の発表が始まる見込み。話題やテーマとなる場面がありそうだ。
(9/30記 投資調査部 大塚)