2/8-2/12の世界市場は、米国は確りの展開、日本は値固め、中国は調整気味の展開か。
米国株はポジション調整が一巡しつつあり、需給環境の改善から確りの展開を想定。ただし、トランプ前大統領の弾劾裁判が難航すれば、追加経済対策の審議の遅れが意識され、上値を抑えることになりそうだ。
日本では政府が毎年2/1-3/18までを「サイバーセキュリティ月間」として、普及啓発活動に取り組んでいる。新型コロナの影響もあり、テレワークの推進などサイバー空間の活用やデジタル化が、より重要なテーマとして意識されよう。
中国では、中国人民銀行がトウモロコシや銅等様々な商品の価格上昇を懸念しているようで、1月末にかけて銀行間短期金利の上昇を容認。その後、一部価格がピークアウトしたため金利低下を誘導するも、春節前の一段の低下は考えにくい。春節の長期祝休日もあり、中国株は模様眺めの展開か。
(2/4記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】多少の波乱はあろうが、押し目は買いで臨みたい
2/8-2/12の日本株式市場は、企業決算動向を睨みながら値固めの展開を想定する。引き続き業績見通しや来期以降の感触、そして外部環境を織り込む流れとなろう。高値圏にあるため多少の波乱はあろうが、下押しするような場面は押し目買いで臨みたい。米株式市場での個人投資家の投機的な売買の影響を受けて日本株も連れ安する場面が1月末に見られたが、業績の回復とともに相場が上昇する見通しに変化はなく、中長期的な相場上昇を想定している。
政府は緊急事態宣言(11都府県)について、栃木県を除いて3/7までの延長を決定した。延長は想定の範囲内であり、株式市場への影響は限定的だろう。
その一方で、世界的なワクチン接種の取り組みへの評価や、北半球では今後気温が徐々に上昇して行く時季であることなど、コロナ禍からの脱却への期待が高まりやすい環境になるとみる。まだ早いかもしれないが、外食や旅行関連株といったセクターへの投資を考えるタイミングかもしれない。
(2/4記 投資調査部 大塚)