【世界市場の見通し】日本が個別物色の中、米・香港が確りか
1/25-1/29の世界市場は、日本は決算発表で個別物色展開。米・香港は比較的確りの展開か。
米国株は高値圏にあるが確りの展開か。*GAFAMの一角のマイクロソフト、フェイスブック、アップル等の決算発表を予定。GAFAMは2021年に入り株価が軟調に推移してきたが、決算発表を控え見直し買いの兆しもある。
日本では日経平均が高値圏でのもみ合いとなっている。米国の追加経済対策により2022年3月期の企業業績はこれまでの予想以上に回復するのでは、との見方が出始めているもよう。過度な高値警戒は禁物か。
中国株は好調な経済を背景に株高基調を想定するが、目先はコロナの感染拡大で春節消費に陰りが見込まれ、本土市場は方向感のない展開か。一方、香港株は「香港国家安全法」施行後の人権問題等もあり割安な状況で放置されてきたようだ。中国に融和的とされるバイデン政権成立で割安状態に修正が入っているものと考えられる。
*GAFAMとはアルファベット、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトの頭文字をとった呼び名
(1/21記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】波乱する場面もあろうが、押し目は買いで臨みたい
1/25-1/29の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定する。本格的な決算発表シーズン入りで個別銘柄の選別物色の流れが強まることになろう。今回の決算も一部の業種に関しては厳しい内容になると予想されるが、それらを想定し織り込んだ上で日経平均は現在の水準で推移していると考える。
高値警戒感はあろうが株式市場は足もとの新型コロナよりも、回復基調にあると思われる経済指標や企業業績への期待を強めているもよう。投資家の視線は今期から来期、その先へとシフトしていると言えよう。急ピッチな上昇による短期的な過熱感などから波乱する場面もあろうが、買い遅れた投資家や売り方の買い戻しが下値を支えよう。引き続き押し目は買いで臨みたい。
菅首相は1/18、第204回国会において施政方針演説を行った。「我が国の長年の課題に答えを出してまいります」と述べ、次の成長の原動力として「グリーン」と「デジタル」を挙げた。引き続き株式市場の大きなテーマとして注目したい。
(1/21記 投資調査部 大塚)