【世界市場の見通し】日米が神経質な展開の中、中国が確りの展開か
1/11-1/15の世界市場は、日米が神経質な展開の中、中国株は確りの展開か。
米国株は金利上昇と決算発表シーズンを控え、一旦調整する展開を想定。民主党が上院で過半数を獲得することが確実となっており、法人税増税や大規模なグリーンニューディール等共和党が上院を抑えた場合実現が難しい政策の実現可能性が高まり、財政悪化懸念等から金利が上昇している。決算発表前でもあることから、一旦利益確定売りが出やすい場面か。
日本株は新型コロナ感染拡大等を背景に、その影響を受けにくいと思われるテーマやセクターが物色される流れとなろう。次世代の成長の原動力とされるデジタル化とグリーン(カーボンニュートラル)などに注目したい。
中国株はしっかりの展開を想定。背景には米国をはじめとした海外からの資金流入があると考えられる。1/18発表予定の10-12月GDP成長率は前年比+6%超とみられることも安心材料か。
(1/7記 投資調査部 藤本)
1/12-1/15の日本株式市場は、新型コロナの感染状況を横目に見ながら神経質な展開が想定されるも、以下の理由から押し目は買いで臨む場面と考える。
菅首相は1/7、1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)を対象に緊急事態宣言を発令した。もっとも、営業の制限は飲食店が中心になると思われ、その影響は限られよう。日銀、米FRB、ECBなど各国・地域の中央銀行は緩和的な金融政策を継続しており、今後も過剰流動性の株式市場への流入が続くと考える。新型コロナの感染拡大は懸念材料だが、状況によっては政策がより強化されると予想されることから、過度な懸念は必要ないだろう。過剰流動性とワクチン接種による経済活動の正常化期待が株式市場を下支えしよう。
日経平均は約30年ぶりの高値水準に位置している。2020年11-12月の株価急騰に対する利益確定売りは出るだろうが、基本的には真空地帯であると思われ、需給関係は悪くないと考える。海外投資家の動向にも留意したい。
(1/7記 投資調査部 大塚)