【世界市場の見通し】主要企業の決算もありスピード調整か
7/20-7/31の世界市場は、米国のテクノロジー株や中国株の急落もあり若干のスピード調整を想定。
米国株はセクターローテーションの動きが見られ、テクノロジー企業に利益確定売りが入ってきており指数の上値は抑えられる可能性がある。GAFA+M(GOOGL、AAPL、FB、AMZN、MSFT)の決算発表が予定されており注目したい。また、GAFAのCEOが、民主党が多数派の下院の公聴会で証言する予定。民主党大統領誕生の可能性があるため、材料視される可能性があるだろう。
日本株はもみ合いの展開を想定。決算発表シーズンに突入し個別物色の展開となりそうだ。解散総選挙や3次補正予算が議論に上がっており相場を下支えか。
中国株は、7/16の4-6月GDP発表後に利食い売りで急落したこともあり、目先は小幅な調整を予想する。中国政府は根本的には堅調な相場展開を望んでいると考えられ、調整幅が大きければ、株価対策が出てくると想定される。
(7/16記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】今後のバリュー株の動向にも留意したい
7/20-7/31の日本株式市場は、決算発表シーズンの到来を受け、個別銘柄物色の展開を想定する。新型コロナ関連の材料で日経平均が上げ下げする場面はあろうが、基本的にはレンジ内での推移となろう。
米国に続き、日本においても3月決算企業を中心に、4-6月期の決算発表がスタートする。決算発表の前半のヤマ場は7/31(金)の405社(7/16時点、全決算期)。そして、後半戦のヤマ場は8/7(金)で605社(同)となっている。
今回の決算発表では、新型コロナ等の影響を受け4-6月期の業績の谷の深さ(前年同期でどの程度減益になったのか)を確認し、4-6月期が業績の底になり7-9月期から業績が反転するのかを精査することになろう。
TOPIX(東証株価指数)でみると、6月以降はグロース株が優位な展開であったと思われるが足もと過熱感もありそうで、今後のバリュー株の動向にも留意したい。
(7/16記 投資調査部 大塚)