【世界市場の見通し】確りの展開か。米国は決算発表シーズン入り
7/13-7/17の世界市場は、米国での新型肺炎感染拡大ペース等に引き続き注意を払う必要はあるものの、経済活動は回復基調と思われ、比較的確りの展開を想定。
米国株は金融機関の決算を皮切りに決算発表シーズンに突入する。金融セクターの指数は上昇相場について来ておらず、予想されている金融機関の厳しい決算はある程度織り込み済みと考えられる。
日本株は週半ばにも政府の「骨太の方針」の公表が見込まれる。今後1年をデジタル化集中期間に位置付けるとされており、*DX関連へ注目か。また、2025年度の基礎的財政収支黒字化への言及を見送ると報道されており、経済復興を優先する姿勢が好感されそうだ。
中国株は、香港株、本土株ともに堅調な展開を想定する。香港と本土の人の往来は、香港でコロナ感染者が出たことで規制解除が延期された。ただ、中国証券報で「健全な」強気相場が重要との見解が示され、4-6月GDP成長率もプラス転化が見込まれる。政府主導の強気相場は持続しよう。
*DXとはデジタルトランスフォーメーションの略
(7/9記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】6月調査の景気ウォッチャー調査、景況感の改善示す
7/13-7/17の日本株式市場は、堅調な米中株式市場の動向を背景に確りの展開を想定する。
7月末から本格化する決算発表を意識し始めるタイミングとなりそうだ。4-6月期の業績がよろしくないであろうことは既に織り込み済と思われる。ポイントは4-6月期が本当に業績の底になるのか、なるとすればその後どの程度回復するのかになろう。6月調査の景気ウォッチャー調査からは、景況感の改善が見て取れる。
政府は新型コロナに対して、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていく方針。新型コロナによる国民意識や世界情勢の変化を踏まえた、日本が目指すべき経済社会の姿の基本的な方向性を示すべく、7月半ばを目途に、「経済財政運営と改革の基本方針2020(仮称)」が発表される見込み。
株式市場においては、どのように「新たな日常」がデジタル・トランスフォーメーション等を用いて構築されるのかに注目が集まろう。
(7/9記 投資調査部 大塚)