押し目買いスタンスで臨みたい
11/11-11/15の日本株式市場は、利食いをこなしながら確りの展開を想定。
株価上昇に伴い投資家のセンチメントは好転していると思われる。投資家の関心は足もとの業績悪化ではなく、中長期的な成長にシフトし始めたといえよう。好業績が期待できる銘柄を中心に押し目買いスタンスで臨みたい。
米中貿易問題に対する懸念が後退する中、日本株の先行指標と思われる米NYダウが過去最高値を更新、世界景気や企業業績等の先行きに対する期待が株価を押し上げる流れが継続しよう。
これまで株式市場には米中貿易摩擦問題や中国の景気減速懸念などから、業績に対する懸念があったように思われるが、その一部は解消しよう。日本株のバリューを再評価する場面と考える。
物色対象は好業績が期待される銘柄、増配や自社株買いなどの株主還元策を実施する銘柄となろう。
QUICKの集計(11/6までに決算を発表した東証1部3月決算企業の会社予想、金融を除く)によれば、2020年3月期通期の売上高は前期比0.87%増、営業利益は同4.45%減になる見込み。想定の範囲内との印象。
7-9月期GDP、4四半期連続のプラスか
11/14に2019年7-9月期のGDP(1次速報)が発表される予定。事前の予想(QUICK予測中央値、11/6時点)は実質GDPベースで前期比年率0.8%増となっている。予想通りの内容となれば、4四半期連続のプラス成長となる。
今回のGDPを見る上でのポイントは消費税増税前の駆け込み需要の程度か。軽減税率の導入や、キャッシュレス決済に対するポイント還元などから、前回の増税時ほどではないにしても、8、9月に家電や化粧品などで駆け込み需要が発生したもよう。10-12月期にはその反動がでる可能性もあり注意が必要だろう。また、企業の設備投資の状況も確認したい。
(11/7記 マーケット支援部 大塚)