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中国株マーケット情報政策効果の顕在化が期待される9月を待つ

8/14 ~18の中国株式市場は個別物色の展開を見込む。

中国は景気減速が続いている。8/8に発表の7月貿易統計では、輸出がドルベースで前年同月比14.5%減(6月同12.4%減)と減少幅が拡大、輸入も同12.4%減(6月同6.8%減)と国内需要が弱いことを示した。また、8月第1週の1級都市の新築住宅販売は前年同期比36%減と低迷が続き、中国最大の不動産会社であったカントリーガーデン(02007)が8/7に支払い予定の2250万ドルの利払いを滞り、不動産株の売りが加速した。更に、中国北部は酷暑に続き、7月下旬からは「140年で最多」の豪雨に見舞われ、北京・天津・河北等では300万人が被災、40名以上が死亡した。更に川の氾濫から北京を守るために、河川の水を「保水地区」である河北に誘導したため、同地区の家屋が浸水。100万人近くの人々が避難生活を余儀なくされた。

8/3頃から北戴河会議が開かれているとみられ、長老が景気に対する懸念を示していよう。また、8/15には7月主要経済統計が発表される。7月の新規銀行融資は前年同月比約5割増と報じられているため、7月の経済指標は上振れする可能性がある。ただし、足元の経済状況は芳しくない状況が続いているようで、政策効果が出始めるとみられる9月辺りまでは景気の不透明感が続こう。ただ、8月後半は1∼6月決算の発表シーズンで、株式市場は個別物色の展開が続こう。

(8/9記 投資情報部 白岩)

【紹介銘柄】

美高梅中国控股(MGMチャイナ・ホールディングス)(香港・02282/Z8088)

◆カジノや関連ホテルなどの開発、運営を手がける。市場シェア(カジノ収入ベース)は19年の7%⇒22年の11%に上昇し、5位のウィン・マカオ(01128)を抜いた

◆23年上半期の売上高は前年比231.2%増、調整済みEBITDAは黒字転換

◆マカオと本土の往来制限の緩和で23年上期の旅客数は前年同期の3.4倍で、マカオのホテル平均稼働率は22年末の43%⇒23年6月の84%に回復した。23年1~7月のマカオのカジノノ収入は前年同期比263%増と急伸し、23年通期は高い成長率を達成しそう。23年以降のカジノラインセンスに基づくカジノテーブル数も前期より36%増加しており、今後市場シェアの拡大に期待できる

(投資情報部 呉)

宇通客車(ユートン・バス)(上海A・600066/Z8641)

◆23年1~7月のバス販売台数は前年同期比38.2%増と好調

◆23年1~6月期は売上高が前年同期比34.6%増、純損益が6500万元の赤字から4.7億元の黒字に。バス販売単価は前年同期の71.4万元⇒73.4万元に上昇

◆23年1月に中国のバス販売台数が底打ちし、6月は前年同月比29.9%増。旅行ニーズ゙が高まる年後半に向け、バス需要も増えると予想。同社は新エネバスに注力し、海外販売も大幅増。22年のバス輸出台数は前年比15.6%増の5683台、うち新エネバスは3000台を超え、欧州ではシェアトップ゚。海外部門の売上比率は30%(22年ベース)に達し、人民元安が海外事業の追い風に

(投資情報部 呉)

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