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中国株マーケット情報決算発表シーズンを迎え個別物色の展開か

7/31~8/4の中国株式市場は個別物色の展開を見込む。

7/24に開催された中央政治局会議では、積極的な財政政策と安定的な金融政策を継続する方針を決定。また、自動車やエレクトロニクス製品等の消費拡大、地方政府債の起債拡大による政府投資の拡大、民間企業の発展環境整備、不動産政策の進化等を推進することを示した。特に、不動産政策は政府の常套句「住宅は投機ではない」がなかったため、強力な住宅販売促進策が採用されるとの期待が高まった。翌7/25の中国株式市場は不動産株中心に買われ、ハンセン指数は前日比4%以上の上昇になった。

景気に対する具体策が直ぐに発表されない可能性があり、7/31の週は市場が軟調な展開になるとみられる。ただ、その場合でも、通常8月前半に開催される北戴河の長老会議で長老たちが効果的な景気対策を要求するとみられ、8月中にも景気刺激策が発表されよう。特に、不動産市場の動向は景気回復のカギを握っているとみられ、住宅取引規制の大胆な緩和等が発表された場合、株式市場は好感しよう。

8月は決算発表シーズン。国有企業の1~5月税引き前利益は前年同期比10.9%増と好調。業績に対する期待値が低い分、予想を上回る企業も少なくないとみられる。具体的な景気刺激策を待ちつつ、目先は個別物色の展開を見込む。

(7/26記 投資情報部 白岩)

【紹介銘柄】

思源電気(シーユェン・エレクトリック)(深センA・002028/Z9085)

◆開閉装置、変電所の保護継電器やセキュリティ設備、コンデンサ装置、変成器などを生産。顧客は国家電網や南方電網など

◆23年6月中間期は前年同期比22.0%増収、同48.1%増益(速報ベース)

◆政府は「カーボンニュートラル」の実現に向け、太陽光や風力など新エネ発電の普及を後押し中。同分野の送配電などにおいては火力発電などより大量の電気関連設備が必要とされ、隔離スイッチの需要は25年に21年比25.6%増加する見通し。また、国家電網と南方電網は25年までに送配電網のグレードアップなどを目的に総額2兆9000億元超を投資予定。業界全体の中長期的な安定成長が見込まれる

(上海駐在員事務所 山藤)

浙江三花智能控制(ジェイジアン・サンファ・インテリジェント・コントロールズ)(深センA・002050/Z8971)

◆電子膨張弁や四方逆転弁など多数の製品は世界首位の市場シェアを握る

◆23年1~3月期は前年同期比18.2%増収、同32.7%増益と好調

◆米テスラやBYDなど世界的な新エネ車メーカーに熱管理システム関連の部品を供給。自社製部品の割合の上昇やコスト管理の強化などで、22年12月期の新エネ車向けを中心とする自動車部品の粗利益率は前年比2.1%pt上昇の25.9%に改善。また、蓄電・人型ロボット分野にも注力。米テスラや寧徳時代新能源科技(CATL)などと業務提携しているほか、量産に向けた人型ロボット研究開発・試作を積極的に推進。今後蓄電・人型ロボット成長事業は売上に寄与しよう

(投資情報部 呉)

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