24日の香港株式市場は続伸。ハンセン指数の終値は前日比618.33pt(2.46%)高の25,727.92ptだった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が過去最高値を更新するなど前日の米国株市場が上昇し、香港市場でもハイテク銘柄を中心に買いが優勢となった。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで21億7700万香港ドルの買い越し。香港メーンボードの売買代金は1717億香港ドルと、前日から1%増えた。
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比30ドル55セント(0.1%)高の35,366ドル26セントで終えた。新型コロナウイルスのワクチン普及で経済再開が進むと期待され、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策を見極めたいとのムードも強く、取引終了にかけて伸び悩んだ。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は前日比77.148pt(0.5%)高の15,019.800ptと連日で過去最高値を更新し、初の15,000pt台乗せとなった。多くの機関投資家が運用の参考とするS&P500種株価指数は4日続伸し、前日比6.70pt(0.1%)高の4,486.23ptと過去最高値を更新した。
25日の香港株式市場でハンセン指数は確りの展開か。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、朝方は買い優勢のスタートとなろう。もっとも、今週に入ってハンセン指数は大幅に上昇しており、利益確定売りなども出やすい状況か。米国市場でADRが堅調推移となったハイテク株への買いが続くかがポイントとなりそうだ。また、6月中間決算の発表が本格化しており、決算内容を受けた選別物色の動きも強まりそうだ。本日は、快手科技(クワイショウ・テクノロジー、01024)、小米集団(シャオミ、01810)、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ、02018)、中国蒙牛乳業(チャイナ・モンニウ・デイリー、02319)などが21年6月中間決算の発表を予定している。
(マーケット支援部 井上)
好業績銘柄中心の物色か
24日の中国・上海株式市場は続伸した。上海総合指数の終値は前日比37.3389pt(1.07%)高の3,514.4710ptだった。中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大懸念が後退し、投資家が運用リスクをとる姿勢を強めた。24日の主要なアジアの株式相場が軒並み堅調に推移するなかで、香港とのストックコネクト取引を通じた海外勢による中国本土株買いも目立ち、相場を下支えした。上海と深セン市場の売買代金は合計で1兆4083億元と、前日から6%ほど増え、節目の1兆元を25日連続で上回った。ストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで53億1500万元の買い越し。個別では、貴州茅台酒(グイジョウ・マオタイ、600519)、隆基緑能科技(ロンジ・グリーン・エナジー・テクノロジー、601012)、中国旅遊集団中免(チャイナ・ツーリズム・グループ・デューティー・フリー、601888)などが買い越しとなり、江蘇恒瑞医薬(ジャンスー・ハンルイ・メディシン、600276)、宜賓五糧液(ウーリィアンエー・イービン、000858)などが売り越しとなった。
25日の中国本土市場は堅調な展開か。国内での新型コロナウイルスの感染拡大懸念後退による投資家心理の好転が支えとなろう。好業績銘柄中心の物色となりそうだ。本日は、寧波均勝電子(ニンボー・ジョイソン・エレクトロニック、600699)、分衆伝媒信息技術(フォーカス・メディア・インフォメーション・テクノロジー、002027)、寧徳時代新能源科技(CATL、300750)が決算発表を予定している。
(マーケット支援部 井上)