2日の香港株式相場は4日ぶりに反落した。ハンセン指数の終値は前日比170.38pt(0.57%)安の29,297.62ptだった。前日に約3カ月ぶりの高値を付けていたため、ネットやヘルスケア関連などの銘柄を中心に短期的な利益確定目的の売りが優勢となった。ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は反落し、前日比0.85%安だった。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで6億7900万香港ドルの買い越しだった。
2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に5日続伸し、前日比25ドル07セント(0.1%)高の34,600ドル38セントで終えた。米経済活動の正常化への期待が強く、消費関連や石油株が買われた。ただ、ダウ平均は5月上旬に付けた過去最高値に接近し、高値警戒感から売りも出やすく上値は重かった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小反発し、前日比19.849pt(0.1%)高の13,756.327ptで終えた。
本日の香港株式市場は一進一退の展開か。前日の米株式市場で主要株価指数が小幅に上昇したことは支えになるものの、利益確定の売りも出そうで、全体的に上値を追いにくい相場となろう。
(マーケット支援部 床井)
前日終値を挟み小幅なレンジで一進一退の展開か
2日の中国・上海株式相場は3営業日ぶりに反落した。上海総合指数の終値は前日比27.5759pt(0.76%)安の3,597.1379ptだった。中国景気の回復が続くとの期待から小高く始まったが、指数が約3カ月ぶりの高値圏にあることが意識され、次第に持ち高調整や利益確定の売りが優勢となった。下落率は1%を超える場面もあった。上海のハイテク新興企業向け市場「科創板」の50銘柄で構成する「上証科創板50成分指数」は前日比2.3%安だった。深セン市場の総合指数は同1.2%安、新興企業向け市場の「創業板」指数は同1.7%安だった。上海と深セン市場の合計売買代金は1兆129億元。前日からは3%減ったが、4日連続で節目の1兆元を上回り活況だった。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで20億1400万元の売り越しだった。個別では、宜賓五糧液(ウーリィアンエー・イービン、000858)、歌爾(ゴーテック、002241)、江蘇恒瑞医薬(ジャンスー・ハンルイ・メディシン、600276)などが売り越しとなった。
本日の中国本土株式市場は、積極的に買い上げる材料に乏しく、前日終値を挟み小幅なレンジで一進一退の展開か。
(マーケット支援部 床井)