25日の香港株式相場は反発した。ハンセン指数の終値は前日比498.60pt(1.8%)高の28,910.86ptだった。24日の米国株相場の上昇を受けて小高く始まった。投資資金の流入期待から中国・上海株相場が騰勢を強めると、歩調を合わせて香港株も一段高となった。上げ幅、上昇率とも1カ月半ぶりの大きさだった。香港上場のハイテク関連銘柄で構成する「ハンセンテック指数」は前日比1.6%高だった。香港メーンボード(東証1部に相当)の売買代金は前日から4割近く増えた。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで78億5900万香港ドルの買い越しだった。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落した。前日比81ドル52セント(0.2%)安の34,312ドル46セントで終えた。米国の経済活動の正常化期待やビットコインの下げ止まりを受けて買いが先行した。ただ、前日までの続伸でダウ平均は過去最高値に近づき、このところ値持ちが良かった景気敏感株を中心に短期的な利益確定売りに押された。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小反落し、前日比3.996pt安の13,657.174ptで終えた。
本日の香港株式市場は一進一退か。前日の米株式市場で主要3指数が反落した流れを引き継ぎ、安く始まると見られる。ただ、前日に引き続き中国本土からの旺盛な買いが続けば株価が崩れることはなかろう。
(マーケット支援部 床井)
前日の盛り上がりを継続できるか注目したい
25日の中国・上海株式相場は続伸した。上海総合指数の終値は前日比84.0597pt(2.40%)高の3,581.3418ptと2月25日以来、3カ月ぶりの高値を付けた。海外から中国へ投資資金が流入するとの期待が強まり、売買が膨らんで幅広い銘柄が買われた。米ドル安や米中の金利差、中国国内のインフレ懸念の後退などを背景に、投資資金の流入期待が高まった。人民元相場は対米ドルでおよそ2年11カ月ぶり高値を付けた。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで217億2300万元と過去最大の買い越し額となった。個別では、宜賓五糧液(ウーリィアンエー・イービン、000858)、貴州茅台酒(グイジョウ・マオタイ、600519)、内蒙古伊利実業集団(インナー・モンゴリア・イーリー・インダストリアル、600887)、江蘇恒瑞医薬(ジャンスー・ハンルイ・メディシン、600276)などが買い越しとなり、珠海格力電器(グリー・エレクトリック・アプライアンシズ・オブ・ヂューハイ、000651)、歌爾(ゴーテック、002241)、三一重工(サニー・ヘビー・インダストリー、600031)などが売り越しとなった。
本日の中国本土株式市場は続伸か。前日に上海・深セン両市場を合わせた売買代金が2月下旬以来およそ3カ月ぶりに節目の1兆元を超えた。本日もその盛り上がりを継続できるかに注目だ。
(マーケット支援部 床井)