19日の香港株式市場は仏誕節のため休場
19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比164ドル62セント(0.5%)安の33,896ドル04セントで終えた。暗号資産(仮想通貨)のビットコインが急落し、市場心理が悪化した。景気敏感株を中心に売られた。投資家のリスク回避姿勢が強まり、市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は一時26弱まで上昇した。また、米連邦準備理事会(FRB)は19日、4月に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。多くの委員が、米国債など資産購入の縮小の議論を始める可能性を示唆していたことがわかった。公表後に米長期金利が上昇し、米株が下げ幅を広げる場面があった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続落し、前日比3.899pt安の13,299.737ptで終えた。
本日の香港株式市場は、前日の米株安の流れを引き継ぎ安く始まると見られる。ただ、ナスダック総合株価指数に底堅さも見られることから一方的に売られる可能性は低く、ある程度の水準まで下がれば、押し目買いが期待されよう。
(マーケット支援部 床井)
一進一退の展開か
19日の中国・上海株式相場は4営業日ぶりに反落した。上海総合指数の終値は前日比18.05pt(0.51%)安の3,510.965ptだった。朝方から主力株に持ち高調整や利益確定の売りが出た。前日に約2カ月半ぶりの高値を付け、短期的な過熱感が意識されたことが大きい。香港市場の休場に伴い、香港との証券相互取引を通じた海外投資家の売買(北行き)が18日に続いて休止したことも需給面で重荷になった。上海のハイテク新興企業向け市場「科創板」の50銘柄で構成する「上証科創板50成分指数」は前日比0.3%高だった。深セン総合指数は同0.1%高、新興企業向け市場の「創業板」指数は同0.8%高だった。
本日の中国本土株式市場は弱含みか。前日の米国株式市場でビットコインの急落による短期筋の心理悪化などを背景に下落した流れを引き継ぎ、売りが先行しそうだ。上海総合指数は3,500ptを挟み一進一退の展開を想定する。
(マーケット支援部 床井)