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中国株マーケット情報反落か。安寄り後落ち着きどころを探る展開となりそうだ

23日の香港株式市場は反発。ハンセン指数の終値は前日比25.66pt高の23,742.51ptだった。22日の米国市場でハイテク比率の高いナスダック総合株価指数が5営業日ぶりに反発し、香港市場でもハイテク株を中心に買われた。ハンセン指数は前日に3カ月半ぶりの安値を付けていたため、値ごろ感を意識した買いも入ったが、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念も根強く、下げに転じる場面もあり、日中を通して前日終値を挟んだ方向感の乏しい展開が続いた。香港メーンボードの売買代金は984億香港ドルと節目の1000億香港ドルを下回った。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで16億5900万香港ドルの買い越しだった。

23日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比525ドル05セント安の26,763ドル13セントで取引を終えた。朝方は買いが先行したが、主力ハイテク株への売りが強まり、昼前に下げに転じた。景気敏感株も含めた幅広い銘柄が売られ、取引終了にかけて下げ幅を広げた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比330.65pt安の10,632.99ptで取引を終えた。

本日の香港株式市場でハンセン指数は反落か。欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大や米追加経済対策の遅れが警戒され、23日の米国株が下げた流れを引き継ごう。また、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業継続をめぐり、米中の思惑の違いが浮き彫りになっていると伝わっており、米中対立への懸念も上値を抑えよう。安寄り後落ち着きどころを探る展開となりそうだ。

  

(マーケット支援部 井上)

方向感に乏しい展開か

23日の中国本土株式市場は小反発。上海総合指数の終値は前日比5.409pt高の3,279.7105pt、深セン成分指数の終値は同86.641pt高の13,110.072ptだった。ハイテク株やバイオ関連などのニューエコノミー銘柄に押し目買いが入ったが、来週後半から国慶節(建国記念日)の連休に入るため積極的に買い進める動きは乏しく、上値は限定的だった。上海・深セン両市場を合わせた売買代金は6607億元と、1兆元を下回った。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで27億5400万元の売り越し。個別では、ラックスシェア(002475)、瀘州老窖(000568)、中国中免(601888)、江蘇恒瑞医薬(600276)などが買い越しとなり、宜賓五糧液(000858)、長春高新(000661)、格力電器(000651)、貴州茅台酒(600519)、三一重工(600031)などが売り越しとなった。

本日の中国本土市場は方向感に乏しい展開か。中国国内の経済活動が各地で正常化する中、中国景気の持ち直し期待は根強いと思われるものの、米中関係悪化懸念など上値を抑える要因もあり、一進一退の動きとなりそうだ。 

   

(マーケット支援部 井上)

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