18日の香港株式市場は小幅続伸。ハンセン指数の終値は前日比20.04pt高の25,367.38ptと、7月21日以来およそ1カ月ぶりの高値だった。18日の中国本土市場で、景気回復への期待から上海総合指数が約2年半ぶりの高値を付けたことが投資家心理の支えとなり、ハンセン指数は大引け間際に上昇に転じた。香港メーンボードの売買代金は前日比1%減の1268億香港ドル。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで10億7500万香港ドルの買い越しだった。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前日比66ドル84セント安の27,778ドル07セントで取引を終えた。追加の経済対策を巡る米与野党の協議に進展がなく、米景気を冷やしかねないとの懸念が相場の重荷となったが、主力ハイテク株への買いは途切れず、相場全体を支えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、連日で過去最高値を更新。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も続伸し、前日比7.79pt高の3,389.78ptと、2月19日以来、半年ぶりに過去最高値で終えた。
本日の香港市場は小確りも方向感に乏しい展開か。日本時間8:45現在、香港に台風警報(シグナル8)が発令されており、警報解除の時間により、香港市場の取引開始時刻の遅延もしくは終日取引中止となる可能性が伝わっている。市場参加者の減少が予想され、取引開始の際には方向感のつかみづらい動きとなりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
緩和的な金融政策継続期待や高水準の売買代金を背景に確りの動きが続きそう
18日の中国本土株式市場は小幅に4日続伸。上海総合指数の終値は前日比12.2884pt高の3451.0894pt、深セン成分指数の終値は同25.942pt高の13,768.167ptとなり、上海総合指数は小幅高ながら年初来高値を更新し、2018年2月以来約2年半ぶりの高値となった。中国人民銀行(中央銀行)が17日に中期貸出制度(MLF)を通じて多めの資金を供給し、緩和的な金融政策を支えに景気回復が続くとの見方が根強く、上海と深センの売買代金は1兆800億元と、連日で1兆元を超える高水準となった。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで20億3700万元の売り越し。個別では、ラックスシェア(002475)、宜賓五糧液(000858)、江蘇恒瑞医薬(600276)、貴州茅台酒(600519)などが買い越しとなり、格力電器(000651)、中国中免(601888)、伊利実業集団(600887)、興業銀行(601166)などが売り越しとなった。
本日の中国本土市場は堅調展開継続か。米中対立激化懸念に対する中国市場の感応度は足もと低下している印象があり、緩和的な金融政策継続への期待や高水準の売買代金を背景に確りの動きが続きそうだ。
(マーケット支援部 井上)