28日の香港株式相場は3営業日ぶりに反発。ハンセン指数の終値は前日比169.50pt高の24,772.76ptだった。27日の米国株市場で主要ハイテク株が反発した流れを受け、香港市場でもハイテク株を中心に買いが入った一方で、香港での新型コロナウイルスの新規感染者が27日に過去最多となるなど、域内景気の先行き不透明感が上値を抑えた。ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に反発し、3.51%高となった。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで38億6200万香港ドルの買い越しだった。
28日の米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前日比205ドル49セント安の26,379ドル28セントで取引を終えた。市場予想を下回る四半期決算を発表した銘柄が売られ、相場の重荷になったほか、追加の米経済支援策を巡る米議会の協議が難航するとの懸念も売りを誘った。
本日の香港市場でハンセン指数は反落か。米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した流れを受け、売り先行のスタートが予想される。新型コロナウイルスの域内感染状況などをにらみつつ、上値の重い展開となりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
小動きか。決算内容を見ながら個別銘柄を選別物色する展開を想定
28日の中国本土株式相場は続伸。上海総合指数の終値は前日に比べ22.7336pt高の3,227.9604pt、深セン成分指数の終値は同170.486pt高の13,147.353ptだった。4~6月期の企業業績への期待やアジアのハイテク株高が投資家心理の支えとなったが、米中対立激化への警戒は根強く、買い一巡後は伸び悩んだ。上海と深セン市場の売買代金は合計で9000億元弱と、連日で1兆元を下回った。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで22億3200万元の売り越しだった。個別では、宜賓五糧液(000858)、ラックスシェア(002475)、歌爾(002241)、格力電器(000651)、貴州茅台酒(600519)、伊利実業集団(600887)などが買い越しとなり、ハイクビジョン(002415)、中国中免(601888)、江蘇恒瑞医薬(600276)、恒生電子(600570)などが売り越しとなった。
本日の中国本土市場は小動きか。企業決算の内容を見ながら個別銘柄を選別物色する展開となりそうだ。
(マーケット支援部 井上)