休み明けの香港市場は弱含みスタート後様子見ムードの強い展開を想定。
香港市場が休場中の海外市場の動きにさや寄せする形で、売り先行のスタートが予想される。米上院本会議は25日、香港での反体制活動を禁じる中国の「香港国家安全維持法案」の制定を巡って制裁対象を大幅に広げる「香港自治法案」を全会一致で可決したと伝わった。2019年11月に成立した香港人権・民主主義法が定める制裁対象が、人権侵害をした中国や香港の当局者らだったのに対し、今回の法案は第三国の金融機関にも制裁の網を広げる内容となっており、月内との観測もある香港国家安全法案の成立阻止へ米議会が圧力をかける姿勢が鮮明となっている。成立には下院での可決を経てトランプ大統領の署名が必要になるものの、中国は強行する構えをみせており、香港情勢を巡る米中対立の行方を見極めたいといったムードが強まる可能性は想定しておきたい。足もと堅調なハイテク株を選別物色する動きが強まりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
中国本土市場は端午節により休場
(マーケット支援部 井上)