連休明け14日の香港市場でハンセン指数は24000pt台前半で、一進一退の展開となりそうだ。
中国本土で新型コロナウイルスの新規感染者が13日に3月6日以来の100人超えと伝わったことは、警戒材料として意識されよう。半面、前日の米株式市場でハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数が上昇したのは支えになりそうだ。また、10日に発表された中国の3月金融統計で、融資増加額やマネーサプライM2が市場予想上回ったことで、市場の金融緩和期待が継続すると思われることも支援材料となろう。本日は中国の3月貿易統計が発表される予定。市場予想は輸出が前年比13.9%減、輸入が同9.8%減(ともにドル建て)となっている。今週は17日に中国の1-3月期GDP成長率の発表が予定されており、内容によっては値動きが大きくなる可能性も想定しておきたい。
(マーケット支援部 井上)
方向感に乏しい展開か。海外投資家の物色動向に注目
13日の中国市場は続落。上海総合指数の終値は前週末比13.5836pt(0.48%)安の2783.0476、深セン成分指数の終値は同75.249pt(0.73%)安10223.163ptだった。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済減速への警戒が相場の重荷となった。14日発表の3月の中国の貿易統計など週を通して主要な経済統計の発表が予定されているため、朝方の売り一巡後は様子見ムードが強まり小幅な値動きに終始した。上海市場と深セン市場の売買代金はあわせて4990億3500万元と、昨年12月24以来の4000億元台となった。
本日の中国市場は方向感に乏しい展開か。週末に1-3月期GDPの発表を控え動きづらい局面と思われるが、本日発表予定の貿易統計の内容によっては値動きが大きくなる可能性もあろう。米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が上昇した。再開となるストックコネクトを通じた海外投資家の物色動向に注目が集まりそうだ。
(マーケット支援部 井上)