5日の香港市場でハンセン指数は3日続伸し、0.41%高の26786.74ptで終えた。前日の米国やこの日の上海・深セン市場が上昇したうえ、金融緩和など中国の景気下支え策への期待が根強く、相場の支えとなった。
5日の米国市場でダウ平均は3日続伸し、前日比483ドル22セント(1.7%)高の29290ドル85セントで終えた。新型肺炎の治療薬の発見に関する報道や中国政府による景気支援策への期待が続き、感染拡大を受けた世界景気への懸念が和らいだようだ。
中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は買い越しだった。
本日の香港市場は、米国市場の株高や新型肺炎の治療薬の開発が世界各国で始まっているとの報道を受け、好感した買いが優勢となろう。
(マーケット支援部 飯田)
個別銘柄を物色する展開か
5日の中国市場で上海総合指数の終値は1.25%高の2818.0878ptだった。節目の2800ptを回復した。新型肺炎の感染拡大を受けて中国政府が景気対策を強めるとの期待が根強く、幅広い銘柄に値ごろ感を意識した買いが優勢となった。深セン市場「創業板」指数も3%高となり、春節連休明け(3日)の下落分を取り戻した。深セン成分指数も2.14%高の10305.50ptと続伸した。
香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は、合わせて成約ベースで小幅な売り越しだった。
個別では、上海機場(600009)、中国国旅(601888)、江蘇恒瑞医薬(600276)、内蒙古伊利実業(600887)、珠海格力電器(000651)、宜賓五糧液(000858)、科大訊飛(002230) などが買い越しとなり、三一重工(600031)、杭州ハイクビジョン(002415)などが売り越しとなった。
新型肺炎を巡っては、国家衛生健康委員会から中国本土の死者数は6日午前0時(日本時間同1時)時点で563人と、前日から73人増え、感染者数は3694人増え、28018人と発表された。現在のところ、収束には至っていないものの、新型肺炎の治療薬の効果についての報道もあり、本日の中国市場は個別銘柄を物色する展開が予想されよう。
(マーケット支援部 飯田)