30日の香港市場は大幅に続落し、ハンセン指数は2.61%安の26449.13ptで終えた。連日で大幅安となり、心理的節目の27000ptを割り込んだ。新型肺炎の感染拡大が企業のサプライチェーンなどに悪影響をもたらすとの懸念が続き、ほぼ全面安となった。
30日の米国市場でダウ平均は3日続伸し、前日比124ドル99セント(0.4%)高の28859ドル44セントで終えた。新型肺炎の感染が中国の国内外で拡大しており、世界景気の下押しリスクになるとの見方から売りが先行した。世界保健機関(WHO)は30日、新型肺炎について「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言した。同時に「中国への旅行規制などは勧めない」との見解も示した。世界的に感染を食い止めようとする動きが強まり、早期収束への期待が高まったようだ。
WHOは新型肺炎の早期終息に向け、国際社会にさらなる医療態勢の強化やワクチン開発を促し、流行を防ぐ措置をとるよう求めることが必要と判断した。
本日の香港市場はWHOの宣言発表を受け、感染収束への期待感から、下値を固める展開となりそうだ。
また、本日は日本時間10時に中国1月の製造業PMI発表が予定されている。
(マーケット支援部 飯田)
上海・深セン市場は、春節(旧正月)のため、2/3から取引再開予定
(マーケット支援部 飯田)