本日から香港市場は取引再開となるが、春節連休中の海外市場は新型肺炎の感染拡大を受け、大きく下落しており、香港市場も売り先行の展開となろう。
上海・深センの両証券取引所は春節の休場期間を延長し、取引再開1/31(金)までを2/3(月)に先送りした。上海・深セン市場の休場延長を受け、香港と中国本土の株式相互取引は31日も停止となる。
28日の米国市場でダウ平均は6営業日ぶりに反発し、前日比187ドル05セント(0.7%)高の28722ドル85セントで終えた。前日に453ドル安と大きく下げた反動で、自律反発狙いの買いが入った。新型肺炎は各国が感染拡大を抑える対策を打ち出し、市場の警戒感がやや薄らいだようだ。
世界保健機関(WHO)は28日、専門家を派遣することで中国と合意し、感染源などさらなる調査を進め、感染拡大防止に向けて当局を支援すると発表。中国はあらゆる対策を講じて感染拡大を封じ込める構えだが、事態収束の兆しは今のところ見えていない状態と言えよう。
一方で、中国証券監督管理委員会は証券各社に対し、28日付の声明で、投資家が新型ウイルスの影響を「合理的かつ客観的に」評価するよう証券各社は導き、「長期投資、バリュー投資という概念を堅持するべきだ」と促している。
本日は、落ち着きどころを探る局面となろう。
(マーケット支援部 飯田)
上海・深セン市場は、春節(旧正月)のため、2/3から取引再開予定
(マーケット支援部 飯田)